LightWaveでヴァイオリンの線画を出力

今回は
LightWave 3Dで出力した線画を
漫画の原稿で使う方法を
解説します。
使用したバージョンはLightWave2018です。
LightWaveでヴァイオリンの線画を出力
LightWave 3Dで
ヴァイオリンの線画を出力。

こんな感じの仕上がりになります。
ヴァイオリンのモデルをレイアウトに送る
ヴァイオリンをモデリング。

このモデルをモデラーから
レイアウトに送ります。


カメラを移動してアングルを決定。

背景の色を白にします。

サブリメーションセルシェーダーを使用する
色・質感編集からマテリアルをスタンダード。
シェーディングモデルは
サブリメーションセルシェーダーを選択。


サブリメーションセルシェーダーの
オプションを選択。

このように設定しました。

ライトのプロパティを開いて
ライトの明るさを1.0lxに設定します。

violin2_v76.Layer1が
ヴァイオリン本体のオブジェクトで
violin2_v76.Layer3が
弦のオブジェクトという構成になっています。


VPRで表示させた状態。

ヴァイオリン本体の線画を出力
線画を表示させます。
ヴァイオリン本体のオブジェクト
violin2_v76.Layer1を選択して
オブジェクトのプロパティを開き
プリミティブ>輪郭。
シルエットエッジ2.0pixels。
鋭角の折り目2.0pixels。
交差エッジ1.0pixelsに設定しました。

今回の画像サイズは
640×480なので線を細くしています。
1,200dpiの漫画原稿に使うときは
シルエットエッジと
鋭角の折り目を10.0pixelsで
交差エッジを5.0pixelsにしました。
弦の線画を出力
次に弦の線画を出力するのですが
このモデルの弦は12角の円柱で作ってある為
シルエットエッジで線画を出力すると
線が2本になってしまいます。

線が2本というのは
1本の弦の両端に線画があるという意味です。

線を1本にしたいので
ちょっと小技を使います。
モデラーに戻って
弦の12角柱の下半分に
ウェイトを付けて
lineと名前を付けました。


弦のオブジェクトviolin2_v76.Layer3を選択して
オブジェクトのプロパティを開きます。
プリミティブ>輪郭。
シルエットエッジ2.0pixels。
ノード編集にチェックを入れて
ノード編集をクリック。
ノードエディターを開きます。

ウェイトマップノードにlineを選択して
Silhouette Edges Taperと接続します。

弦の線が1本になりました。

カメラのプロパティを開いて
適正サンプリングのチェックを外します。

適正サンプリング、オンで
アンチエイリアスがかかり
適正サンプリング、オフで
アンチエイリアスがオフになります。
VPRで表示。

色・質感編集の
スムースしきい値の値を調節すると
出したい線を
ある程度調節出来ます。
レンダリング

レンダープロパティを開いて
バッファを選択。
Final_RenderとEdgeにチェックを入れて
F9ボタンを押してレンダリング。

イメージビューワーのファイルから
全バッファを保存。
ファイル形式はLW_PNG32(png)を選択。




LightWave 3Dでの作業は終了。
メディバンペイントでトーン貼り
メディバンペイント(MediBang Paint)に
画像を読み込みます。
メディバンペイントのトーンの貼り方は
別の記事で解説しました。
メディバンペイントのトーンの貼り方

Edgesレイヤーを選択して
選択範囲>レイヤーを元に作成/不透明度。


Final_Renderレイヤーを選択して
Edgesレイヤーを非表示。
透明を選択した塗りつぶしツールで
線画を消します。



ベタになる部分をコピー&ペーストして
ベタレイヤーを作成。

フィルタ>レベル補正で
ベタレイヤーの影を濃くします。


ベタレイヤーを1bitレイヤーに変換。


Final_Renderレイヤーの影を
トーン指定用にレイヤーにします。
Final_Renderレイヤーを選択して
フィルタ>レベル補正で
Final_Renderレイヤーの影を
濃く。
Final_Renderレイヤーを
1bitレイヤーに変換。


Final_Renderレイヤーを選択して
選択範囲>レイヤーを元に作成/不透明度。
Final_Renderレイヤーを非表示にして
新しく作ったトーン貼り用のレイヤーを選択。



トーンを貼って完成。



今回は以上です。
LightWaveの記事はこちら




