『完訳 ペロー童話集』 赤ずきんちゃんの頭巾 今月の4冊2021年4月
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久しぶりに月5冊読めそうだったけど4冊で時間切れ。
値段が安くて、ページが少なくて、難しい漢字を使ってない
多くの人が読んでいる本より
値段が高くて、分厚くて、難しい誰も読んでない本を読んだ方が
希少性の高い知識が手に入って勝てる様な気がします。
しかし誰も知らない知識をひけらかした所で
「何言ってんだ?コイツ」ってなりそうです。
今月の4冊2021年4月
1.完訳 ペロー童話集
グリムはドイツ、ペローはフランス。
隣の国なので被ってる話が多いです。
「グリゼリディス」「ろばの皮」冒頭2連続で
父親が娘と結婚しようとする話で笑えます。
「眠れる森の美女」は王子のキスで目覚めるのではなく
仙女にかけられた呪いが100年経って解けて目覚めるし
「赤ずきんちゃん」は狩人に救われる事なく
そのまま狼に食べられてしまう落ち。
知っているようで実際読んでみると
細部が思ってたのと違っていたりします。
2.初版グリム童話集1
一般的に広まっているグリム童話は第七版だそうです。
版を重ねて子供に見せたくない性的描写や残酷描写を
削ったのが第七版。
そして子供に見せたくない
性的描写や残酷描写があるのが初版グリム童話。
ということで、ちょっと期待しすぎて肩透かし。
別にエロくないし。
「ラプンツェル」に妊娠を匂わせる描写があったり
「ヘンゼルとグレーテル」の母親が継母ではなく実母だとか
それぐらいで
特に衝撃的って訳ではありません。
「子供に悪影響」というのを盾にして
エロ描写や残酷描写を排除しようとする母親は多いですが
息子がエロい物を見たら鬼の様に怒る母親は
息子が中学生になったら金属バットで殴られます。
怒ったり「勉強しなさい」と言って
偉そうに説教たれてた母親が
「あんあんイクー」とかやってた結果
産まれたのが自分だということに
折り合いが付けられないのが
反抗期の正体だからです。
あんまりエログロを脱臭しすぎるのは良くない。
少年漫画のエロ描写に発狂して
出版社に苦情を言う母親も
息子が中学生になったら
金属バットで殴られます。
当然ですね。
初版グリム童話の「灰かぶり(シンデレラ)」では
死んだ母親を埋めた場所に植えた木を揺すると
ドレスと金の靴が落ちて来て
シンデレラはそのドレスと金の靴で舞踏会に行きます。
それだと
真夜中12時に金の靴だけ消えずに残るのがおかしい
ということで
ペロー童話集の「サンドリヨン(シンデレラ)」では
名付け親の仙女が私物のガラスの靴をシンデレラに渡す
話になったようです。
これなら12時の鐘が鳴っても靴だけ消えないのは
おかしくないですね。
3.イギリス民話集
100編もあって、有名なのは
「ジャックと豆のつる」と「三匹の子豚の物語」だけ。
漫画も100本描いて2本ヒット作が出れば良いと考えれば
気が楽です。
金の入った袋を見つけたらとりあえず盗むのがイギリス流。
「魔女の婆さん」はグリム童話の「ホレおばさん」
「この世の果ての井戸」はグリム童話の「かえるの王さま」
「三つの願い」はペロー童話集の「愚かな願いごと」に
似た話。
ディテールは違いますが。
妖精は農作業をやってくれたり
子供をさらったり物語によって行動がまちまち。
親切なのか残酷なのか良く分からないですね。
「スリン湖の妖女」は近々死ぬ人間の衣服を洗う女の幽霊
バンシーの話。
4.作りながら覚える 3日で作曲入門
小難しい理屈は後回しにして
とりあえずやってみるスタンスの本。
ベースパートとドラムパートの作り方が分からなかったので
助かりました。
課題で作った曲はこちら。
楽器は手元にカシオのミニキーボードしかないので
メロディーはキーボードで作ってますが
いかにもキーボードで作りました、みたいなメロディーに
なってしまいました。
歌詞を書きながら歌を口ずさむ作曲スタイルにした方が
自然なメロディーになりそうです。
『赤ずきんちゃん』は「頭巾」と訳されてるので
フード状の頭巾が一般的ですが
実際はドイツの民族衣装の
小さい帽子の様な髪飾りだったりします。
『リカ』はこちらから読む事が出来ます
『リカ』試し読み
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