『魔法 その歴史と正体』 空を飛ぶほど気持ち良い魔法 今月の1冊2021年11月

残念ながら読書をしても
頭は良くなりません。
読書の目的は脳内に既読の本の
インデックスを作る事です。
一度読んだだけでは本の内容は
覚えられませんが内容を知っていれば
必要になったときに本棚から取り出して
もう一度読む事が出来ます。
現代ではインターネットで検索すれば
何でも知る事が出来ると思われがちですが
検索で出てくる記事は
ほとんど本のパクりです。
特に検索で出てくる
ビジネス用語や心理学用語は
本の内容の表面だけなぞったような
浅い内容。
ちゃんと経験や
実験や取材による
一次情報の載っている本を
読んだ方が良いです。
今月の1冊
1.魔法 その歴史と正体(平凡社ライブラリー )
TVアニメは異世界物ばかり。
漫画好きの読者と
出版社の社員が
スポーツと聞いただけで発狂する
チー牛陰キャだらけだからです。
チー牛陰キャの皆さんが
気持ち良くなれる
漫画じゃなければ
売れません。
チー牛陰キャの皆さんが
気持ち良くなれる漫画とは
主人公が何の努力も自己研鑽もせずに突然
謎の能力が目覚めてDQNに勝つ漫画です。
間違いないですね。
チー牛陰キャの皆さんが
努力なしで
DQNに勝つ方法が
魔法だからです。
しかしこの本は
呪文を唱えると
杖から炎の矢が出るタイプの
魔法の本ではありませんでした。
どちらかと言うと魔術とか
オカルトの本です。
古代エジプトの時代から
王族、貴族などの
権力者が欲しがったのは
未来永劫富と権力を維持する方法。
王族、貴族を倒そうとする敵を
未然に知る為の未来予知として
星の動きから未来を予測する
占星術が発達しました。
中世のヨーロッパでは富と権力を持った
王族、貴族や教会とは逆に
土着の自然宗教に救いを求る
圧政に苦しむ農民。
サバトの語源は
ユダヤ教の安息日のサバットですが
ユダヤ教徒は別に安息日に
乱交パーティーはしていません。
中世ヨーロッパの農民達は
10分の1税を教会に支払わなければいけない
キリスト教ではなく
土着の宗教のドルイド教を信仰しました。
ドルイド教の五月祭や収穫祭で
仲良くなった男女が林の中にしけこんで
「あーんイクー」とかやるのは
良くある話です。
非モテでチー牛陰キャのキリスト教の司祭は
農民の男女が五月祭や収穫祭で
エッチな体験をして人生を謳歌しているのが
どうしても赦せなかったようです。
そしてキリスト教の司祭は
「魔女はサタンと契約してサバトを
催して乱交パーティーをしている」と
難癖をつけました。
ちんぽの味を知った女を
「魔女」と呼んで
吊るし上げたのが
中世ヨーロッパの魔女狩りです。
イケメンでモテて
ちんぽが乾く暇がない男性が
わざわざキリスト教の司祭に
なる訳がない。
魔女を生み出したのはキリスト教徒で
悪魔を作ったのもキリスト教徒。
想像力が豊かな
キリスト教徒が考えた悪魔の名前と役職。
| 悪魔の名前 | 役職 | 
|---|---|
| ルシフェル | 皇帝 | 
| ベールゼブブ | 王子 | 
| アスタロト | 大公 | 
| ルキフグス | 総理大臣 | 
| サタナキア | 陸軍長官 | 
| アガリアレプト | 陸軍大将 | 
| フリュレティ | 陸軍中将 | 
| サルガタナス | 准将 | 
| ネビロス | 陸軍元帥 | 
善人面をして道徳について偉そうに
説教をしているキリスト教の司祭。
行動だけ見ると
最も「悪魔」と呼ばれるのに
相応しい
残虐な行為をしています。
占星術、ほくろ占い、観額術
人相術、手相術、タロット。
この本では魔術について
多岐にわたって解説されていますが
どれもチー牛陰キャの皆さんが
DQNに勝てる方法ではなさそうです。
チー牛陰キャの皆さんがDQNに勝つ方法は
後ろから金属バットで殴る。
これが一番確実。
魔法の研究なんかしている暇があったら
バットを振る練習をした方がマシです。

魔女がほうきで空を飛ぶというのは
元々ほうきの柄を
おぱんぽんに押し当てると
空を飛ぶほど気持良いという暗喩。
のはずですが
多くの創作物で魔女が本当に
ほうきで空を飛ぶというのが
一般的になりました。
空を飛ぶときに唱える呪文は
「あーん、イクー」に違いない。
『リカ』はこちらから読む事が出来ます
『リカ』試し読み
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