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『失楽園 上』 アダムとイーヴは知識の果実を食べる前から夫婦の営みをしていた!? 今月の5冊2021年10月

2025/12/04今月の5冊

今月の5冊2021年10月 サムネイルほしぶどう宮野ともちかリカ

今月は調子を崩して毎日の運動を
1週間ほど休んでしまいました。

本を買いに行くのも嫌だったので
積み本消化月間です。

何でこの本買っちゃったんだろう
っていう
謎の本が山積みなので
ちょっとずつ減らして行きます。

今月の5冊2021年10月

1.殺戮にいたる病(講談社文庫)

N/A

エンターテイメント系の小説を
読書にカウントするかどうかは
意見が分かれると思いますが
今月の1冊目はゲーム『かまいたちの夜』の
シナリオライターで有名な安孫子武丸様の
殺戮にいたる病』です。

僕は『かまいたちの夜2』の大掛かりな
屋敷の仕掛けが好きなのですが
殺戮にいたる病』には屋敷の仕掛けは
出て来ません。

その代わり別の仕掛けが用意されています。

小説ならではの仕掛けで
「これは売れる」と思いました。

殺戮にいたる病』の仕掛けを
漫画で表現するのは難しそうですが
犯人の顔を黒いシルエットにしたり
顔の上半分がコマで見切れてるように描けば
絶対に描けないという事は
なさそうです。

2.そして誰もいなくなった(クリスティー文庫)

N/A

絶海の孤島に招待された10人が
10人のインディアンの歌の歌詞に沿って
1人ずつ殺されて行くという
見立て殺人の古典作品です。

というか
既にネタバレになってますか?

そして誰もいなくなった』を
読んでいない人は
この記事を読まない方が
良いかも知れません。

そもそも
正体不明の人物に招待されて
のこのこ絶海の孤島に行ってしまう招待客が
迂闊過ぎる。

とは思いますが
展開が早く
テンポ良く死んで行くので
飽きずに一気に読めます。

法で裁けない殺人者を
島に集めて
1人1人SATSUGAIしていく
正義感の強い殺戮者。

殺人を犯した人間は殺しても良いという
はた迷惑な思想の持ち主です。

あんまり
お近づきになりたくないですね。

僕はミステリ小説を読むときでも
「犯人を当ててやろう」
とは考えずに
淡々と読むだけ。

なので
最後に犯人が判っても
「あーそうなんだー」みたいな感じなので
ミステリは向いてないかも知れません。

3.福家警部補の報告(創元推理文庫)

N/A

倒叙とうじょミステリ
福家警部補シリーズ3巻目。

倒叙ミステリとは
犯人が先に判っている
コロンボタイプの
ミステリです。

BS放送で『刑事コロンボ』が放送していて
ちょこちょこ観ているのですが
刑事コロンボ』を観て『福家警部補』を読めば
倒叙ミステリを描ける。

という訳ではないようです。

多分、四六時中トリックやら何やら考えないと
ミステリは描けなそう。

僕はミステリ系のストーリーは
全く思い付かないです。

漫画を出版している出版社
湧泉社(ゆうせんしゃ)の営業部長を
漫画雑誌『ルル』の
連載漫画家がSATSUGAI。

出版業界も殺伐としていますね。

まぁフィクションですが。

今巻の3話目の爆弾魔の話は
福家警部補の
ライバル登場って感じで
面白かったです。

3話目の犯人の爆弾魔も
そして誰もいなくなった』の
犯人と同じタイプで
法で裁けない悪党を
自らの手で爆殺するという
正義感の強いはた迷惑な思想の持ち主。

4.黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 館シリーズ (講談社文庫)

N/A

館シリーズ7冊目。

偶然
滞在中のホテルが火事になり
利き手を怪我して文章が書けなくなって
さらに記憶喪失。

偶然
屋敷の持ち主が家族ごと交通事故で死亡して
新しい屋敷の権利者になった女が
偶然
耳が悪く電話では話せない為
日記を見せなくてはならなくなる。

偶然
全内蔵逆位症。

偶然
冷蔵庫が故障。

これだけ天文学レベルの
偶然が重なって良いのであれば
密室殺人だと思っていたら
被害者の死因は実は
頭にニュートリノが
直撃しただけだった。

というミステリがあっても良いですね。

良くないか。

ネタバレになりますが
屋敷のモチーフは
ルイス・キャロルの
不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』。

やはりルイス・キャロルの作品は
色んな作品のモチーフに使われていますね。

ルイス・キャロルの何がそんなに
多くの作家の心を惹きつけるのか。

そっちの方が謎です。

それだけ世の中には
ドジスンが多いと言う事でしょうか?

ドジスンはルイス・キャロルの本名です。

5.失楽園 上 (岩波文庫 赤 206-2)

N/A

梗概こうがい、あらすじが書いてあるので
一応、何となくストーリーは分かるのですが
本編の文章だけだと何が書いてあるのか
分かりません。

読者に聖書、バビロニアの神話、エジプトの神話
ギリシア神話、ダンテの神曲などの
知識がある前提で書かれているので
知らないと置いてけぼり。

どうやら地球が出来る以前から
すでに天使、天国、地獄は存在していたようです。

神(ヤハウェ)に逆らったサタンは
雷霆いかずちに打たれて地獄に落とされます。

サタンの配下の
全体の3分の1の天使も
サタンと一緒に
地獄に落とされました。

天使は霊的な存在で
通常は巨人サイズですが朱儒こびとにもなれます。

サタンと、その配下は謎の建築技術で
地獄に万神殿(パンデモニウム)を建築。

神が地球と最初の人間アダムとイーヴを作り
サタンは神への復讐として
イーヴをそそのかして知識の樹の果実を
食べさせようと画策する。

というので
全体のストーリーは合っていると思います。

一般的にイヴとかエヴァとか呼ばれている
アダムの妻ですが
岩波文庫に準拠して
この記事では「イーヴ」と表記してました。

霊的な存在の天使ラファエルと
人間のアダムが会話するシーンはシュールです。

神とイエスが謎の空間で会話するシーンも
滅茶苦茶シュール。

イエスは人間として産まれる前は
霊体として存在していて
神と会話したり
サタンと戦闘したりします。

サタンを圧倒する程の
攻撃力を持っている霊体のイエス。

イエスが反乱した天使の軍隊を
単独で殲滅するぐらい強いのがウケます。

大砲を発明したのは
サタンだそうですが
イエスは
大砲で攻撃してくるサタンすら圧倒。

サタンの主要武器はたぶらかし。

サタンは霊体なので
人間に直接物理攻撃する事は出来ません。

なのでイーヴの夢の中から
唆したり誑かしたりするしか出来ないのです。

そう考えると意外としょぼいですね。

聖書』ではどうか知りませんが
失楽園』では
知識の樹の果実を食べる前から
アダムとイーヴは夫婦の営みをしていました。

知識の樹の果実を食べた事で
アダムはイーヴの裸に
興奮するようになってしまい
服を着るようになったと思っていました。

しかし神の考える罪とは
アダムがイーヴの裸に興奮してしまう事や
イーヴがアダムのちんぽの味を
知ってしまう事ではないようです。

アダムとイーヴが犯した罪とは何なのか
下巻が気になりますね。

ところで
「原罪」というのをご存知でしょうか?

最初の人間アダムが
罪を犯した為
その子孫である全人類は
罪人だという考え。

罪人は地獄行きですが
その罪は
教会で免罪符を買う事で許され
天国に行けるそうです。

全ての人間が罪人だという事にすれば
全人類に免罪符を売る事が出来ます。

免罪符を売る事で教会はボロ儲け。

これが
キリスト教の仕組みです。

教会はどこも金ピカ。

時代によって
キリスト教徒は教会に
収入の10分の1を支払わなければならない
10分の1税なんていう物もありました。

逆らう奴は拷問や火あぶり。

恐怖と暴力で勢力を伸ばしたのがキリスト教です。

宗教戦争が起こる理由は
信仰の違いではなくお金。

億万長者になりたい人は起業より宗教がお勧め。

「お前ら全員生まれながらに罪人だ」
と言って回って天国に行ける紙を売るだけです。

失楽園』を読んだからといって
ゴッドサイダー』みたいな漫画が
描けるようになる訳ではありませんが
天使の階級や悪魔の序列など
ファンタジーっぽい知識を
知る事は出来ます。

悪魔はサタン
バルゼバブ
ベリアル
アザゼルぐらいの順番で偉いという設定。

天使の階級は、この九階級になります。

天使の階級 読み方
熾天使(してんし)セラフ
智天使(ちてんし)チェラブ
座天使(ざてんし)スローン
主天使(しゅてんし)ドミニオン
力天使(りきてんし)ヴァーテュー
能天使(のうてんし)パワー
権天使(けんてんし)プリンシパルティ
大天使
天使

失楽園』の作者のミルトンは
天使の序列にあんまり
こだわりがある訳ではないそうなので
順番は合っていないかも知れません。

失楽園 イラストほしぶどう宮野ともちかリカ

エデンの園が楽園だと言っても
裸足で歩くのは足が痛いので
靴とソックスは
履いた方が良いと思います。

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