「デッサン」という言葉に振り回されてはいけない理由
![「デッサン」という言葉に振り回されてはいけない理由 サムネイルほしぶどう宮野ともちかリカ](https://raisinsec.com/wp-content/uploads/2021/11/dessin-thumbnail.png)
同じ言葉でも人によって意味や
とらえ方の違う言葉が存在します。
例えば「愛」「萌え」そして「デッサン」。
絵を描く人が振り回されがちな言葉
それが「デッサン」です。
「デッサンをしなさい」
絵を教えてる人が必ず言うこの言葉。
一体何をもって「デッサン」と言うのか?
頭を悩ませる人は多いのではないでしょうか。
辞書を引いてみましょう。
①(スケッチの)下絵。素描(ソビョウ)。
出典:三省堂国語辞典第三版
②(作品などの)基礎(キソ)。
何だか良く分かりませんね。
絵の描き方を教えてる人の言う
「デッサン」とは違う気がします。
素描を「しなさい」とは!?
絵を描くのは簡単です。
しかし
絵の描き方を教えてる人にとっては
絵を描く事が
難しい物でなければなりません。
絵を描くのが簡単だとバレたら
お金を払って絵を習う人がいなくなるからです。
お金を取って絵の描き方を教えてる人間が
絵を難解に教えるのに便利な言葉。
それが「デッサン」です。
デッサンとは光源です
月を思い浮かべて下さい。
![十六夜 イラスト 01ほしぶどう宮野ともちか](https://raisinsec.com/wp-content/uploads/2021/11/sixteen-day-old-moon-illustration-01.png)
十六夜。
![半月 イラスト 01ほしぶどう宮野ともちか](https://raisinsec.com/wp-content/uploads/2021/11/half-moon-illustration-01.png)
半月。
![逆三日月 イラスト 01ほしぶどう宮野ともちか](https://raisinsec.com/wp-content/uploads/2021/11/waning-crescent-moon-illustration-01.png)
逆三日月。
これを人物に当てはめてみましょう。
![十六夜 イラスト 02ほしぶどう宮野ともちかリカ](https://raisinsec.com/wp-content/uploads/2021/11/sixteen-day-old-moon-illustration-02.png)
十六夜。
![半月 イラスト 02](https://raisinsec.com/wp-content/uploads/2021/11/half-moon-illustration-02.png)
半月。
![逆三日月 イラスト 02ほしぶどう宮野ともちかリカ](https://raisinsec.com/wp-content/uploads/2021/11/waning-crescent-moon-illustration-02.png)
逆三日月。
赤い矢印は光源になります。
光源を考える。
これが「デッサン」です。
簡単ですね。
光は乱反射するので
実際は上のイラストみたいに
単純ではありませんが
漫画の絵ならこれで十分です。
石膏、静物、人物、背景、そして空気。
眼に見える物で描けない物はありません。
何故なら人間の眼に見えているのは
光の反射だからです。
漫画は線で表現する事が多いですが
西洋の油絵では輪郭線は描きません。
デッサンを語る人は
西洋の油絵をイメージ
している人が
多いのではないでしょうか?
漫画の線画と
西洋の油絵で表現が違うのに
ひとくくりに「デッサン」と言ってしまうと
混乱の元です。
表現方法が違うだけで漫画の線画でも
デッサンは出来ます。
本当は簡単なのに
お金を取って
わざと難しく教える業者には
気をつけましょう。
デッサンの技法書は
形の取り方ばかり書いてあるので
参考になりませんが
『絵を描く仕事で成功するテクニック』では
パースだけではなく「光とカゲ」について書いてあるので
読んでみると良いかも知れません。
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漫画の描き方の記事はこちら