『ニーベルンゲンの歌』 今月の2冊2021年8月
皆さん、なんだばしゃぁぁぁぁ。
WEBラジオ風に挨拶してみました。
読書が思いのほか負担が大きいので
「今月の○冊」は休んだり、予告なく終了する場合があります。
知識が豊富で、デジタル作画も出来て
連載も出来てる漫画家って
一体どんなインプットをしてるのか
謎です。
今月の2冊2021年8月
1.ニーベルンゲンの歌 前編 (ちくま文庫)
『ニーベルンゲンの歌』は
先にネタバレをしてから
どうしてそうなったのかを
語って行くスタイル。
ワーグナーの『ニーベルングの指輪』とは
設定もストーリーも大分違う様です。
主人公のジークフリートが
ブリュンヒルトから奪った指輪と帯を
妻のクリームヒルトにプレゼントした事から
ブリュンヒルトと
クリームヒルトの
キャットファイトに発展して大惨事。
主人公の行動が迂闊すぎて笑えます。
現代では読者から突っ込みが入らない様に
ストーリーの整合性を重視する漫画が多いですが
『ニーベルンゲンの歌』では
ストーリーの整合性は無視。
ジークフリートが他の女の持ち物を奪って
自分の妻にプレゼントしたり
ジークフリートの妻のクリームヒルトが
ジークフリートの命を狙っているハーゲンに
夫の弱点を教えてしまったり
登場人物の迂闊な行動から
ストーリーが発展していく大味さが逆に新鮮です。
竜退治や姿を消せる頭巾など
ファンタジー要素もありますが
槍や剣での戦闘が強い奴が偉いという
シンプルな世界観なのも良いです。
2.ニーベルンゲンの歌 後編 (ちくま文庫)
前編のジ-クフリートから
後編ではジークフリートの妻の
クリームヒルトに
主人公が交代です。
このクリームヒルトが、やる事なす事
他人任せで魅力がないのが辛い。
まだ敵役のハーゲンの方が野心で動いてる分
魅力があります。
クリームヒルトが
家来に財宝を配って、ハーゲンを倒す様に頼むのではなく
ハーゲンを倒す為に剣の素振りをしていたら
それを見た家来が「我々にお任せ下さい」
と言い出す流れにしたら
まだマシだったかも。
昔の話だからしょうがないのかも知れないですが。
物語での竜退治。
実際の竜退治。
使用画材はA4のコピー用紙とボールペンです。
『オペラグラス』はこちらから読む事が出来ます
『オペラグラス』試し読み
次回の記事はこちら
前回の記事はこちら